法律相談Q&A 
1 弁護士特約

第21.1 弁護士特約

● 弁護士特約とは

 

Q・先日、車の運転中に交通事故に巻き込まれてしまいました。
 治療費や車の修理費がかかってしまい、加害者や保険会社との対応も不安なので、弁護士に相談してみようと思うのですが、弁護士費用がかかることを考えると、相談しづらいです。

A・最近では、自動車保険等に「弁護士特約」が付いている場合も多いです。その場合、弁護士費用は保険会社が支払ってくれます。

Q・そのような特約があるのですね。どういった場合に利用できるのでしょうか。

A・まずは、加入している保険に特約が付いているかを確認しましょう。
 弁護士特約の普及率は、総世帯数の約3割程度といわれています。
 特約の内容によっては、事故当事者自身が保険に加入していなくても、配偶者(夫・妻)や同居の親族が加入していたり、事故当事者が未婚の場合は、別居している親が加入している場合にも、弁護士特約が利用できる場合があります。
 よくわからない場合は、保険会社に問い合わせてみるといいでしょう。


 

● 弁護士特約の内容

 

Q・弁護士特約によって保険会社が支払ってくれる弁護士費用にはどのようなものがあるのでしょうか。

A・特約の内容にもよりますが、弁護士への相談料や、事件を依頼する際の着手金、事件が解決した際に支払う報酬金、弁護士の交通費や、裁判を起こすときの印紙や郵券代等の実費も支払の対象となります。

Q・幾らぐらいまで支払ってもらえるのでしょうか。

A・相談費用としては10万円を上限として、着手金・報酬金・実費としては合計300万円を上限として保険会社が支払ってくれるという特約が多いようです。

Q・それだけ負担してくれるなら、安心です。
 弁護士特約を利用して弁護士を依頼するときは、保険会社が選んだ弁護士に依頼することになるのでしょうか。

A・いいえ。自分で弁護士を選んで依頼することができます。
 相談しやすい、信頼できる弁護士を選ぶといいでしょう。

Q・弁護士特約を利用すると、翌年の保険料が上がってしまうということはないでしょうか。

A・保険料の基準となる等級は、弁護士特約の利用によって変わることはないとされています。
 特約を利用しても、保険料が値上がりする心配はないようです。


 

● 交通事故以外にも弁護士特約

 

Q・交通事故以外にも、弁護士特約はあるのでしょうか。

A・最近では、個人賠償責任保険や火災保険、医療保険にも、弁護士費用に関する特約が付いているものができているようです。
 様々な場面で弁護士特約を利用できる可能性があります。
 弁護士に相談をするときは、加入している保険に特約が付いているか調べておいた方がよいでしょう。