1 消費者問題の種類と特徴

第12.1 消費者問題の種類と特徴

● 消費者問題ってなに?

 

Q・そもそも消費者問題とはどのようなトラブルのことですか。

A・消費者問題とは、購入した商品の内容や取引方法について不適切な点があったときに、消費者に被害が生じてしまうトラブルのことをいいます。

Q・具体的にはどのようなトラブルがありますか。

A・消費者問題には様々な種類のトラブルがあります。
 たとえば、
 購入した商品が欠陥商品であったために被害が発生するトラブル、
 不意打ち的な訪問販売により不要な商品を購入してしまうトラブル、
 インターネットを利用している際に、身に覚えのない料金を請求されるトラブル
 などがあります。

Q・消費者問題にはどのような特徴がありますか。

A・商品を提供する事業者は、商品を購入する消費者よりも、資金力、交渉力、情報量等の点で有利な立場にあります。
 そのため、不利な立場にある消費者を保護するための法律が用意されており、それを有効に活用できるかどうかが、消費者問題では重要です。


 

● 消費者問題の種類

 

Q・どんな種類の消費者問題が多いですか。

A・インターネットの普及に伴い、通信販売をする方が増えました。
 そのため、インターネット通販に関するトラブルが急増しています。
 通販で届いた商品に欠陥があったり、無料だと思ったサービスについて料金を請求されたりするトラブルが多く発生しています。

Q・インターネット上の悪質商法にはどのようなものがありますか。

A・アダルト情報サイトにおける架空の料金請求や、簡単な操作で取引が成立してしまうワンクリック料金請求が代表的です。このホームページの第16.1も参考にしてみてください。


 

● 消費者問題に巻き込まれたら

 

Q・悪質な事業者とのトラブルに巻き込まれた場合、どこに相談したらよいでしょうか。

A・消費生活センターや弁護士などの専門家に相談するのがよいでしょう。
 悪質な事業者とのトラブルに関しては、迅速な対応が重要です。

Q・悪質な事業者との対応ではどのような点に注意すればよいですか。

A・一度被害にあった人の情報を事業者間で共有して、他の事業者がさらに悪質商法を持ちかけてくる場合があります。
 こちらの個人情報(家族構成、資産等)を簡単に明かさないように注意しましょう。