
5 自動車保険の種類と内容
第2.5 自動車保険の種類と内容
● 自賠責保険と任意保険
Q・自動車保険にはいろいろな種類があり、良くわかりません。
まず、「自賠責保険」と「任意保険」という言葉をよく聞きますが、どのような保険なのですか。
まず、「自賠責保険」と「任意保険」という言葉をよく聞きますが、どのような保険なのですか。
A・自賠責保険というのは、保険契約の締結が法律によって強制されている保険のことです(「強制保険」ともいいます)。
ですから、新車購入や車検の際には、この保険の加入手続きがとられます。
これに対し、任意保険というのは、保険契約の締結が本人の自由な意思に任されている保険のことです。
ですから、新車購入や車検の際には、この保険の加入手続きがとられます。
これに対し、任意保険というのは、保険契約の締結が本人の自由な意思に任されている保険のことです。
Q・自動車保険に関して「自賠責共済」「自動車共済」という言葉を時々耳にします。これはどのようなものですか。
A・自賠責共済・自動車共済というのは、農協や生協等が事業として行う、それぞれ自賠責保険・任意保険にあたるものです。
● 自賠責保険と任意保険の違いは?
Q・自賠責保険は、どのような事故の、どのような損害を、てん補するのですか。
A・自賠責保険は、「人身事故」に限って、加害者が被害者に支払義務を負う損害賠償額のうち、加害者の「人身損害」の一定額について、損害をてん補するものです。
Q・任意保険についてはどうですか。
A・任意保険は、
(1)「人身事故」で生じた、自賠責金額を超す「人身損害」や、そもそも自賠責ではてん補されない「物損」、
(2)また、「物損事故」で生じた「物損」、
(3)さらには、加害者側に生じた「人身損害」や「物損」など、
自賠責保険ではカバーできない部分の損害をてん補するものです。
任意保険が自賠責保険の「上積み保険」と言われるのはこのためです。
(1)「人身事故」で生じた、自賠責金額を超す「人身損害」や、そもそも自賠責ではてん補されない「物損」、
(2)また、「物損事故」で生じた「物損」、
(3)さらには、加害者側に生じた「人身損害」や「物損」など、
自賠責保険ではカバーできない部分の損害をてん補するものです。
任意保険が自賠責保険の「上積み保険」と言われるのはこのためです。
Q・「人身事故」の場合、被害者に支払われる金額に差異があるのですか。
A・はい。自賠責保険の場合、保険金限度額が、死亡の場合は3000万円、傷害の場合は120万円とされています。
これに対し、任意保険の場合は、限度額は保険契約の内容によります。
「人身事故」の場合の限度額を“無制限”として契約すれば、「人身損害」の賠償については心配ないということになります。
これに対し、任意保険の場合は、限度額は保険契約の内容によります。
「人身事故」の場合の限度額を“無制限”として契約すれば、「人身損害」の賠償については心配ないということになります。
Q・自賠責保険は「物損」には支払われないのですね。
A・はい。相手方車両の破損による修理費や代車費用など、「物損」といえども高額に及ぶ場合が多々あります。
これについても、任意保険に加入しておくと安心です。
これについても、任意保険に加入しておくと安心です。
● 任意保険の種類は?
Q・任意保険にはどのような種類のものがありますか。
A・最近は、保険の自由化によって様々な保険が登場してきていますが、大きく分けて、被害者及び加害者に生じた「人身損害」を対象とするものと、被害者及び加害者に生じた「物損」を対象とするものがあります。
Q・被害者及び加害者に生じた「人身損害」を対象とするものには、どのようなものがありますか。
A・主たるものとしては、
(1)被害者の死傷による損害を対象とする「対人賠償保険」
(2)契約車両に搭乗中の者の死傷に対する損害を対象とする「搭乗者傷害保険」
(3)単独事故や、相手車両に過失がなく損害賠償責任が生じない場合などに、自分に生じた損害を対象とする「自損事故保険」
(4)相手車両が対人賠償保険に加入していない「無保険車」の場合や、加入していても保険金額が低く、十分な賠償を受けられない場合に、自分に生じた損害を対象とする「無保険車傷害保険」
(5)以上のほか、自分が乗車中もしくは歩行中の事故で死傷した場合の損害について、相手の過失の有無や過失割合を問うことなく、保険契約上の損害算定基準により算定される金額が支払われる「人身傷害補償保険」
などがあります。
(1)被害者の死傷による損害を対象とする「対人賠償保険」
(2)契約車両に搭乗中の者の死傷に対する損害を対象とする「搭乗者傷害保険」
(3)単独事故や、相手車両に過失がなく損害賠償責任が生じない場合などに、自分に生じた損害を対象とする「自損事故保険」
(4)相手車両が対人賠償保険に加入していない「無保険車」の場合や、加入していても保険金額が低く、十分な賠償を受けられない場合に、自分に生じた損害を対象とする「無保険車傷害保険」
(5)以上のほか、自分が乗車中もしくは歩行中の事故で死傷した場合の損害について、相手の過失の有無や過失割合を問うことなく、保険契約上の損害算定基準により算定される金額が支払われる「人身傷害補償保険」
などがあります。
Q・被害者及び加害者に生じた「物損」を対象とするものには、どのようなものがありますか。
A・(1)被害者の物損を対象とする「対物賠償保険」
(2)自分が所有する自動車に生じた損害を対象とする「車両保険」
などがあります。
このように、任意保険には様々な商品があり、個々の契約内容も、保険会社によって違いがあります。
よく内容を確認して契約することが必要です。
(2)自分が所有する自動車に生じた損害を対象とする「車両保険」
などがあります。
このように、任意保険には様々な商品があり、個々の契約内容も、保険会社によって違いがあります。
よく内容を確認して契約することが必要です。